結婚式の上司のスピーチで注意すべきこととは?
部下とのほのぼのとした話などを冗談を交えながら話すことで、参列している聞き手も、「この上司は部下に対して目が行き届いているな」とか、「この部署の人間関係の風通しはよさそうだから、効率よく仕事ができているだろうな」ということがほの見えて、新郎新婦の今後の生活にも安心感をもたらすことができます。
基本構成はお祝いの言葉、結婚式招待への感謝、新郎新婦との間柄、メインエピソード、新郎新婦への激励、祝福の言葉、結びの言葉という流れです。
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会社の説明はほどほどに
新郎、新婦の携わっている仕事について話すはずが、会社の宣伝や自慢話になってしまっているスピーチがあります。
あとで「○○部長のスピーチは結婚式だか、会社説明会だかわからなかったね」などと言われるのはたいていこのようなスピーチです。
予定時間のほとんどを使ってしまって、あわてて祝辞でまとめてしまうなどということのないように気をつけましょう。
お説教口調に気をつけて
本人は激励のつもりで話している言葉も、口調や間合いの取り方、前後の内容との流れで会社で訓示のようになってしまうことがあります。
聞かされている立場の人からすると、もはやお説教のように感じてしまうことでしょう。
今でも根強い人気のある、ジョン・F・ケネディ元大統領は、たくさんのスピーチをしてきましたが、自分の失敗談などを面白おかしく話すことが上手く、それで聴衆をひきつけ、伝えたい自分の主張を聞きやすくしたといわれています。
自分が聞く側に立ってスピーチ内容を検討することも大切ですね。
やみくもに褒めない
結婚式では基本的に褒めることを軸にスピーチを考えますが、人をほめるというのは日本人にとっては難しいことかもしれません。
ほめ慣れていないと言葉だけが上滑りしている感じになってしまうこともあります。
ましてスピーチとなると、感情をこめて話をするのが難しいところもあります。
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大勢の人の前では、その根拠となることも一緒に紹介するのが上手くほめるコツです。
「花子さんは優しい人柄で」とするところを「花子さんは疲れていることにすぐに気付き、それとなく明るく声をかけてくれるような優しい人柄で」と言えば聞き手もなるほど、とうなづきます。
上司のスピーチ文例
太郎さん、花子さん、ご結婚おめでとうございます。ご両家の皆さまにおかれましても、心からお祝い申しあげます。
私は、ご新婦様の花子さんがお勤めの森田商事、営業部の林と申します。上司の私にとりましても、花子さんのご結婚は大変喜ばしく思っている次第です。
皆様もご存じのように、花子さんはとても女性らしく、温和なほほえみをいつも絶やさない方です。会社では従事した仕事に対して、最後までしっかりとやり通す強い責任感の持ち主でもあります。
先週も結婚式から新婚旅行と長期の休みを取ることになるからと言って、その間の引き継ぎ事項をわかりやすく後輩に伝え、進捗状況を随時私に報告するなど、いつにもまして多忙な毎日を過ごしておられました。
今後は新郎の太郎さんとの家庭作りも大切です。まずは、しっかりと太郎さんとの生活を歩んで戴きたいと思います。
温かい家庭を築いて下さい。こまやかな心遣いと責任感の強さを併せ持つ花子さんですので、きっと家庭と仕事をしっかり両立されることと思います。
人生は、順風満帆なことばかりではありません。しかし、そこは二人でしっかりと支えあい、助け合い、困難を乗り越えていってください。
人生の先輩として私も影ながらお二人を応援しております。末永く、お幸せにお過ごしください。
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